ブラッドリー・ローガン次期侯爵がパーティーで偶然再会した幼馴染のシェリルと駆け落ちしたという噂が社交界を席巻していた。
シェリルは実家の借金を肩代わりしてもらうのと引き換えに裕福な商人と結婚したものの、夫から虐げられていたらしい。
そのためブラッドリーはまるで英雄のような扱いだった。
しかし、ブラッドリーにも妻子があった。
結婚以来、夫から省みられていなかった妻のパトリシアは離縁を望むが、彼女に領地経営を担わせていたローガン侯爵は認めない。
ある日、ついに娘を抱いて屋敷を飛び出したパトリシアは、以前助けてもらった男性に思わぬ場所で再会した。
ヒロインは既婚者で娘がいます。ヒーローは未婚ですが過去に色々と経験があります。
コーウェン家シリーズ最後のお話になる予定です。