人は生きている以上、様々な問題に衝突する。 大陸の護り手である協会はこれを依頼という形で提示した。 問題を解決したものには富と名誉を。 問題が解決したものは一時の安寧を。 依頼を解決することができるのは 協会が認めた冒険者だけであり、 それ以外は依頼を受けることすら出来ない。 そのために、すべての依頼が冒険者によって解決されるわけではない。 このことを危惧した協会は、 そういった「期限切れ依頼」を専門にこなす協会付きの執行人。 「プレジス」を設立した。 これは、プレジスである青年「ランツェ」による プレジスとしての対応と、 彼自身の日々を彩る異世界浪漫奇譚である。

期限内に達成されなかった依頼を冒険者の代わりに達成する保証依頼執行人。通称プレジスに所属するランツェはいつものように依頼を達成して酒場へと帰るが彼を待っていたのは新しい依頼だった。同じくある事情から依頼を探す冒険者、イーディスはランツェの依頼を奪おうとする。その後酒場の店主、モグラの計らいでランツェの護衛として依頼を受けることになったイーディスだったが……