ゴールデンウィークの9連休、一人家で留守番することになった高校生、古井咲木ノ葉は、近所のスーパーからの帰宅時、魔法が実在する別世界へと迷い込んでしまった。 TVゲームなどしたことがなく、予備知識など無いに等しい彼女が頼ったのは、不思議にもその世界から電話がつながったクラスメイト、榊壮太だった――

私が作業場で絵を描いていると、入り込んでくる子供がいた。 私の失敗作にチョキチョキとハサミを入れるこの子を、私はハサミちゃんと呼ぶことにした。

普段の雰囲気も良く、派閥もイジメも不登校もなく、体育祭や文化祭の団結もなかなかのものーーそんな、理想的と言っても過言ではなかった僕のクラスで起こった、一つの「事件」……。

『心無い人』糸環シロは、己が目的『本意気の言葉狩り』を達成するため、願望を現実化する物体『種』の『核』が保管されている、那頭奈大学の地下研究施設に足を踏み入れる――しかしそこで、男が一人、彼を待ち構えていた。すべてを知ったかのように語る、謎の男が……。

大学の講堂で居眠りをしていた僕。 ふと目を覚ますと、目の前に一人の女の子がいた。

賞金稼ぎとして生計を立てる少年、ラキ＝アーシム。後に殺し屋『闇蛇』と呼ばれる彼が、まだ17歳だった頃、彼のチームメイトに起こった悲劇とは……。※本作は、拙作「闇鳥のトビカタ」の番外編となっていますが、未読の方も楽しんで頂けるよう注意しています。

加賀野つくみ先輩のアシスタントとして、『ワールド・マテリアル』探しをすることになった僕。先輩に連れられて足を踏み入れたのは〈反位相の世界〉だった……。

クラスメイトの橡彩《くぬぎあや》に人知れず思いを寄せる高校生、加賀原元《かがはらはじめ》。悩み惑い、ウジウジとした日々を送る彼だったが、無理やり連れ出されていた怪盗『砂時計』討伐が、新たな展開を見せ始め……。

『閉鎖インサイド』のメインヒロイン（？？？）風宮すだれの、風宮すだれによる、風宮すだれのためだけの一人語り。

”精霊使い”の女子高生、東リーネ。今まで追い続けていた宿敵と目する人物を、彼女はついに突き止める。しかし、彼にはとある〈能力〉と〈事情〉があり、この戦いの行方は……。