世界で最も高い場所・・・・浮遊大陸「ヤマト」。
その大陸全土を支配する帝国「ニホン」は、太陽の恩恵の元で文明を発展させていた。
ニホンに生まれた「タギリ」は、幼い頃外の絵本に描かれた世界に興味を持ち、常に大陸の外にある空を眺めていた。
だがニホンの閉鎖的な教育環境により、歳を重ねるに従い外の世界への興味をなくしていく。
そんな彼女は、ある日弟にトマトを食べるよう試練を言い渡される。
赤く熟れた丸い宝石を、果たして彼女は食べることができるのか。
主人公「タギリ」が経験する美しくも悲しい物語、ここに開幕―――