神から生まれたバルバロイドとアースノイドが住む大地ガイウィウス。
アースエイド歴400年、無数の都市国家を形成させるまでに文明を発展させたアースノイドに対して、山脈の隘路を通りバルバロイドが侵攻を開始。英雄アエミリウスの活躍によりアエミリア王国が成立する。
アエミリア王国の支配が及ばない北の地にて複数の王国が誕生、王権への抵抗が流行のように頻発し共和制となるが、僭主の台頭から再び王制へと国体は変化、そして、叛乱を起こし祖国ニルギスの王を降したディアニクスは、全ての権限を捨て隣国ティタンにて王の代わりに軍を指揮するが、その間にニルギスでは前王派により体制は元に戻され、ディアニクスはニルギスへ戻ることができなくなる。
三つの国の王となったディアニクス、北方から侵攻してくる蛮族と戦いの中で病により死の淵に立つ、数万の友軍と同盟を結んだ部族の戦士達が悲しむ中、女神が現れ王をアースノイドの守護者として神々の末席に招いた。
神の加護を得たティタンは周辺諸国を併合し、西と東の海を繋ぐが、ディアニクスは年老い死んでゆく戦友達との別れに精神を病み、元老院に全てを任せると故郷の街に戻り、百年余りの憂鬱な時間を過ごす。
ディアニクスにより後を任された元老院は支配領域を拡大し、世代が経つにつれて王に等しい権限を持つようになると傲慢になり、実戦経験を持たない軍団は形骸化するほど平和な時代が続いていたが、バルバロイドが再び侵攻を開始、すでに国運を使い果たしたアエミリア王国はこの攻勢に耐えきれず崩壊。
ティタンの元老院はアエミリアへ軍勢を派遣するが、アースノイドよりも頭三つ分大きな体躯を持つバルバロイドに形骸化したティタンの軍団は殲滅され、ティタン国内にバルバロイドが侵攻してくることを恐れた国民が混乱に陥った時、ディアニクスは生気を取り戻し、抵抗する元老院から権限を奪取すると、自ら軍勢を率いてバルバロイドとの戦いに向かう。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
残酷な描写あり
最終更新日:2025年02月18日
オリジナル戦記 戦術 戦略 歴史 不老不死 共和制 王制
読了時間:約183分(91,272文字)