高校生、早乙女鈴(さおとめりん)は夜を街を歩く。
自分を見つける為に。
学校では教えてもらえないこと。クラスメートは知らないこと。
家では聞くことも許されないこと。自分のこと。
わからないままではいたくなくて、自分を知りたくて夜の街を歩く。
考えることをやめることもできなくて、焼け焦げた脳と心を携えて。
「五万でどう?」
そんなとき声をかけてきた一人のサラリーマン。
「いいよ」
と言いかけてふいに浮かんできたヤツの顔。
鈴は……。
日常 青春 男主人公 現代 夜 初心者歓迎BL短編
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