ここは皇天の国(こうてんのくに)。天衣(てんい)様が自らを贄にして建国した小国。天衣の双子の妹天涯(てんがい)が星天公子(せいてんこうし)となのり、女帝として国を治めていた。
建国から100年。天涯の子孫である瑠璃(るり)は18歳になった。
瑠璃は前星天公子である母の命と引き換えに星天公子に即位し、母の補佐である父も、死後の妻の魂を守るために腹を切って死ぬ定めであった。
そして瑠璃は次期星天公子となる子を成すために幼い頃より定められていた南草(なぐさ)と婚姻を結んだ。
一刻も早い世継ぎの誕生をのぞまれるなか、瑠璃と南草はお互い反発し合い、なかなか思いが通じることがなかった。
これは運命に抗う2人の物語り。