「さて、次はどう楽しませてくれる？」 　時は影暦二〇三五年。 　悲願の御影摘発を果たし、『最後の審判計画』を阻止し、オリエンスの残虐王政は終焉を迎えた。 　あれから半年が経ち、オリエンスでは新たな指導者――国を統べるものを全員で選ぼうという動きが始まっていた。 蒼斗たちAPOCは、狂蟲に浸蝕された狂魔――犯罪者を摘発していた。 　予知夢を視なくなり、普通の人間としての生活を手に入れた蒼斗は今という時間を噛みしめていた。 　――だが、簡単に平穏が訪れるなど、或るわけがなかった！！ 　蒼魔と謳われるようになった死神青年蒼斗と、悪魔のような主人亜紀の罪狩りは、まだほんの始まりでしかなかった。 　逆転する正義の世界で、蒼魔の二人が再び動き出す！！

　時は影暦２０３５年。 　オリエンスは御影を王とした、個人の存在価値すらも管理された独裁政治に支配されていた。 　負け犬のレッテルを貼られニートとなった元王政派の青年蒼斗は、ある日、謎の反王政武装戦闘集団、通称クロヘビの一人と出会う。 　その出会いから、突然手に浮かび上がった謎の痣。 以降、蒼斗は、王に仇なす大罪人――死神として認識され、追われる身となってしまう。　 かつての仲間、身内に裏切られ、命からがら逃亡した蒼斗が出会ったのは、悪魔に守護された国、ペンタグラムの五賢帝の一人、東城亜紀。 安堵もつかの間、蒼斗は亜紀と主従契約を結ばれてしまう。 オリエンスとペンタグラムーー二つの世界の関係性と真実を目の当たりにし、正義が逆転した世界の中で、蔓延る狂魔（きょうま）という名の犯罪者«罪»を裁いていくことになる。 ※続編を2019年3月12日に公開いたしました！ よろしくお願いいたします！