三十五歳の誕生日を迎えた珠希は、友人知人を集めたバースデーパーティーを企画してもらう。久しぶりに会う友人や元カレたちの顔を見て大人になった実感を得ながら、独身でいることの虚しさを味わう。毎年バースデーメッセージをくれる高校時代の友人と合流して話が盛り上がり、メッセージのお礼を言うと、彼女は知らないと言う。珠希は、意を決してメッセージの差出人を探してパーティー会場を走り回る。

居酒屋でアルバイトする吉国修一は、お店の客が言い争うところに居合わせてしまう。 見て見ぬふりをして離れていようと思った矢先に悲鳴があがった。 警察が出動する事態へと発展し、事情聴取を受けて興奮気味で眠りに落ちた修一が目を覚ますと知らない部屋にいた。