プロローグ(あらすじ)
影の世界「ザンドラ」には実世界から選ばれた1000人の影喰(かげくらい)が使者として送り込まれる。彼らはそれぞれ固有の武影器を所持し、生き残りをかけて殺し合う。殺し合った先に特段栄誉があるわけではない。影喰に選ばれたものは自身の影が蝕まれてやがて消えていく。実と虚は表裏一体であるわけだが、虚が消滅すれば実は成り立たなくなる。結論、影が完全消滅すれば自身の存在も消えるのである。だが、生き残る方法はある。他者の影を喰らい、食い繋いで延命する方法が。加えて、消滅した影喰の椅子はまた新たに選ばれた影喰で埋まる。常時1000人を下回ることがないのだ。
『殺し合いをしなければ自身が抹消されてしまう終わることのないゲーム』である。
何の得にも、誰の得にもならないこんなゲームを終わらせたいと思う影喰も出てくるであろう。村島勇人もその一人である。高校生でありながら影喰に選ばれた身で、殺し合いをさせられることに疑問を抱き、このゲームの元凶である『クリエーター』を探し始める。もっとも「クリエーター」が実在するのかは不確かな状況ではある。それでも彼は相棒である武影器「ハルジオン」と共にゲームを終わらせるために動く。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年06月17日
男主人公 学園 魔法 超能力 パラレルワールド オリジナル戦記 異能力バトル 異世界モノ 高校生 恐怖
読了時間:約77分(38,146文字)