南海の孤島の火竜島に二匹の火竜が産まれる。そして時を同じくして、大陸を半ば追放された人間の一団が火竜島に上陸する。
黒曜(コクヨウ)と名乗った火竜は強大な力と現代日本の知識を持っていた。そして、もう一匹の桜(サクラ)は精霊の知識を持っていて、火の精霊・椿(ツバキ)を従えている。上陸した人間の一人、王女ユズと彼らは出会い、島での生活を共同で行っていく。
島での生活にコクヨウの現代知識が生活に役立ってはいるものの、広く浅いその知識は微妙な事が多く、そして肝心の最強火竜・コクヨウの中身がへっぽこだった。
「よし、魚を取るぞ!」「火竜って泳げるんですか!?」「ぶへっほ、海水が鼻に入った!」
「昆布先生は偉大だ、食べれる、お茶になる、気球の皮にもなる!」「無理です」
奇抜で奇怪な発想と行動をするコクヨウと、それに突っ込みを入れるユズたちの島暮らしスローライフが始まる。