私は見知らぬ部屋の見知らぬベッドの中で目を覚ました。
「目が覚めましたか?」
美しいメイド姿の女性。
記憶を失い困り果てていた私に彼女は言う。
「このままこの館に留まってはいかがですか?」
そして始まる館での生活。
完全に閉ざされた奇妙な館で、何ひとつ不自由のない生活を送りながらも、それでも私は思い願う。
青年の決断がすべてを変え、そしてすべてが始まる。
「これより数多の大罪が犯され、数多の神罰がその身に下されるでしょう」
これは、そんな人の罪の物語――。
伝奇 シリアス 男主人公 現代 天使 楽園 記憶喪失 失楽園
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