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連載 25エピソード
夜の闇には、悪魔が潜むと古くからそう言い伝えられてきた国があった。人々は夜を恐れ、闇に飲まれぬよう護りを込めた"灯り"という名のお守りを家に飾り、身に付けるようになった。他国からこの国に訪れたものは、光輝く建物や人々に目を奪われ、この国を灯りの国と呼ぶようになった。 いつしか時代は変わり、人々は闇夜を恐れることはなくなり、悪魔はおとぎ話に出てくる空想のものと多くのものが捉えるようになった頃、"灯り"という文化はこの国に残り続け、人々の生活の一部となっていた。街灯や家々の明かりは勿論のこと、着る服や置物、建物の一部などに"灯り"の技術は用いられ、国全体を仄かに照らし続けていた。 このお話はそんな生活の一部となった"灯り"という技術に魅力され、"灯り職人"となった一人の少年の物語である。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2016年10月29日
日常 青春 男主人公 職業もの 成長 口数少ない少年 ちょっと強気な女の子 気弱 お兄さん二人 読了時間:約69分(34,207文字)