──もう僕は、何も失いたくありません。
私立天元学園に入学した青年──黒宮白。
両親を失い、入学した学園で新たな仲間と出会った白は、言葉通りの新生活を送ることになる。
それは一日が終わりを告げると異世界へと転移し、もう一つの一日を過ごすというもの。
卒業までに提示された「異世界の魔王討伐」という課題。
襲いかかる魔物の毒牙を捌き、その手に握った剣をもって魔物を屠り、自らの糧とする毎日。
少しずつ殺される仲間達、現実世界で消えゆく生徒、迫り来るタイムリミット。
果たして白は、この二つの世界を攻略し、無事に卒業できるのだろうか。