一つの島よりも大きな大穴。それを取り囲むようにして建造された鋼の城壁から成る、剣と機械の王国、アルファング。
少しずつ緑が失われつつあるその世界で、人々は【シュヴァー】と呼ばれる剣と共に生きていた。彼らは物心つく頃に剣を出現させ、死ぬまで彼らの生活は剣と共にあり続けていた。
若者集団のリーダーであるアトラと共に光の差さない最下層区でその日を懸命に生きていた、剣を持たない青年シェイ。ある日、地響きと共に【ロスト】という魔物が現れたことで、彼らの暗き平穏は終わりを告げる。
オリジナル戦記
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