木村蒼(15)は父、母、妹を含めた4人家族だった。
中学の卒業祝いに家族旅行へと向かう。それが人生の最悪な転機となる。
山道を走行中、蒼たち家族の車はトラックとの正面衝突──────。
家族が息を引き取るなら、蒼だけが奇跡の生還を遂げる。
物語は薄暗い病室から、幕をあげる。
出会いがあれば別れがある。そんな言葉を体現させたような、ヒューマンドラマを共に見届けよう。
果たして、蒼の心の中にいる、少女は一体何者なのか。
蒼は大いなる器として、どのようにして生きていくのか──────。
この物語は、孤独になった少年が、異世界で自分の存在価値や未来に立ち向かう物語