--きっと、誰にだって話したくない過去がある。
高校2年に上がった元陸上部、現文学部所属の巽啓の元へ、友人の立葵の紹介の元、男性が苦手だという少女七瀬葉月が相談に訪れる。
葉月の相談とは5月の頭に迫る体育際のクラスリレーについて、足が速くなりたいという相談だった。
最初は渋る啓だったが、友人の頼みを無下に出来ず了承し放課後を利用し、しばらく指導することに。
体育祭が迫るある日、男子生徒から告白を受ける葉月の姿を目撃した啓だったが、その葉月はまるで普段自分が教えている葉月とは別人のようで……。
葉月の秘密、想い。それらを経る内に互いに惹かれ合うのだが……。