眼前に突然現れたのはゲームでよく見るステータスボードだった。
それは特異能力が覚醒した者のみが触れることができるものであり、非覚醒者である鈴木 久斗には関係のないものであった。
試しにボードに触れると始まる奇妙な質問。
夢だと思った 鈴木 久斗は、面白がってその質問に答える。
そして、それが夢ではなく現実だと知る頃には、人類の攻略対象である迷宮と運命を共にすることになり、常に命を狙われることになってしまう。
絶望していた時、スキルの欄にある召喚に目が向く。
身の安全を確保するため、召喚で仲間を呼ぼうとするが召喚されたものは子供の姿をした魔女っ子だった。
しかも、その魔女っ子は杖の先をこちらに向け、今にも攻撃してこようとしていた。
憧れの攻略者ではなく、攻略される側になってしまった者の運命とは?
これは、世界で唯一人類の敵になった人間の歩む物語である。