「感情がなくても、アイドルになれると思いますか?」
近未来都市ネオ・ナゴヤ。芸能界の中でも、アイドル業界は今や“心の波長”すら数値化され、歌やダンスに勝敗がつく“競技の時代”となっていた。
弱小芸能事務所で働くマネージャー・黒崎トオルは、ある日、街角で歌う銀髪の少女と出会う。
その歌声はあまりにも──完璧だった。
歌に惹かれ、スカウトを申し出たトオル。しかし彼はすぐに知ることとなる。彼女は“普通の少女”ではなかった。
そして始まる、一つの実験。
これは、笑い方も、涙の意味も知らない少女が、ステージの上で“心”を探していく物語。
「ワタシ──今、胸が熱いんです」
近未来×青春×ちょっぴり恋愛。
果たして心はプログラムできるのか?
アンドロイドと青年が紡ぐ、近未来ヒューマノイド・アイドルストーリー、開幕。