魔法はあるが近代化された世界で主人公のマコトは魔力で走る魔導車と呼ばれる車に幼いころから異常なほど心惹かれる。
中でも親に連れていかれた、国で一番盛んである国営競技のマジカルレースを一目見たときから憧れ、将来マジカルレーサーになりたいと心に決めていた。
マジカルレースとは文字だけ見るとステッキで空でも飛んでレースしそうだが、れっきとした魔導車のレースだ。
8歳のとき初めて父親の魔道車の運転席に座りステアリングをにぎらせてもらったとき自分が転生者だということに気づく。
転生前は魔法のない世界で自動車に生き、文字通り自動車で死んだ人生だったのだ。
その記憶はもちろんのこと、車を動かす技術も覚えていた。
魔道車と言えども動かし方は同じ。
16歳になるマコトはマジカルレーサー養成学校の試験を受ける。
何故か幼馴染のヨーコもマジカルレーサー養成学校試験を受験すると言い出し一緒に試験を受けることとなる。
試験で多くの受験者が魔導車の運転が初めての中、受験生を助手席に乗せた試験官のデモ走行が始まる。
マコトの番になりそのデモ走行を助手席で見ていたマコトは前の世界で死んでから16年ぶりの横Gに歓喜しながらも思っていた。
もっと、もっとだ。もっと横Gが欲しい、と。
マコトの運転する番になり思う存分前の世界で培ったドリフト技術を発揮し、他の受験者や試験官を驚愕させる。
幼馴染のヨーコもマコトの予想を超えた才能を見せ、マコトと一緒に養成学校に合格する。
そんな主人公マコトがそのドリフト技術でマジカルレースを席巻し、ヨーコがその才能で女子レース界でその名を轟かすようになっていく。
本当に車が好きな人、車にあこがれる人に贈るドライビングストーリー。
男主人公 昭和 幼馴染 車 ドリフト レース ネット小説大賞七感想 ESN大賞
読了時間:約354分(176,860文字)