前世、歌うことが大好きだった涼風唄乃は、しかし音痴だった。 そんな彼女は、謳歌した人生の最期、こう呟いた。 「次の人生があるなら、自由に歌えるだけの、音感と、歌唱力、歌う力を授けてください…！」 そう強く願った彼女に、次の人生が始まる。 自由な歌える力を持った王女として。 それは日本だけど、地球と呼ぶにはありえない魔法が飛び交う異世界だった。 そんな、魔法と、歌と、時々恋の物語。

RPG×乙女ゲームの世界に迷い込んだ彼女が、なったものは主人公の聖女様ーー！？ 彼氏には浮気され、立ち直りつつ楽しく暮らして来年からの就職でいざやり直そうと意気込む彼女が偶然マンホールに落ちた先は、友達から毎日聞かされていた恋と魔法のゲームの世界。 なのに帰れる可能性はゼロ！ 恋なんてもううんざり、自分のために生きると決めたばかりの彼女は、恋の世界乙女ゲームの中へ行くとも知らず、怪しいマンホールの上に足を乗せてしまうのだった。