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連載 4エピソード
これから、あなたたち達には同じ寮のお友達になってもらいます。 と言っても、たったの七十七日間と、短い間にはなりますが…… でも、この寮で本当のお友達になれたら、一緒に退寮できて、ずっとお友達でいられますからね。 ただ、お友達ができなかった人には、寮母である私から、厳しい罰がありますからね。しっかり取り組んでください。 ……あ、お友達が何かわからない、そんな可哀想な子も居ますよね。 お友達作りの方法は、簡単です。 お友達の罪を、私に教えてください。 それがあっていれば、二人は立派なお友達です。 大切な人がした悪いこともわかってなければ、本当のお友達じゃないですからね。 ___________________________________________________ 目が醒めると、手に入れたものと、失くしたもの。 手に入れたものは、七十七日寮という寮の、寮生という肩書き。二十人の同級生。 「青藤くん。青藤八くん。君のことを呼んでいるんだが」 (犬みたいな名前だな……仮にも女の子に対してつける名前なのか……) 代わりに、失くしたものは、記憶。 青藤八はこの状況の中、二十人の罪人と暮らし、他の罪人の罪を明かしていくことになる。 「青藤八。あたしは、君の罪がわかったかもしれないわ」 (そう言われても、自分で自分が犯罪者の自覚ないから、何もどきっとしないんだよなあ) 七十七日間という制限時間内に、お友達を作れなければ、罰が、 お友達を作れれば、好きなお友達と退寮する権利が待っている。 青藤は果たして退寮できるのか。 七十七日寮に集められた、二十一人の罪人たちは、今日も誰かの罪を明かす。
作品情報
推理[文芸]
最終更新日:2019年01月03日
青春 ミステリー サスペンス 近未来 学園 推理 デスゲーム 読了時間:約12分(5,534文字)