刀剣や異能力を妄想する事が大好きな少年、七支菜 刃は当たり障りの無い、順風満帆な妄想ライフを送っていた。
しかし突如として謎の女に送り込まれた剣や刀のみで出来ている世界。その世界で自分の考えたデメリット付き異能力を使った刀剣で全身凶器の化物がいる地獄を乗り越えなければならない。
何の才能も無い彼には自身が考えた刀剣を扱う化物には何とか噛み付き倒していくものの敵は段々と強くなっていき一億二千万年が経過する。その過程で完全に性格は擦り減っており以前のような楽しみを考えられなくなってしまう。
それだけの時間を掛け地獄を制覇したが先に有るのは自身が赤ん坊に成り前に居た三次元の世界とは異なり二次元のアニメの様な光景が彼の瞳に映る。
異なる次元に赤ん坊になってしまった刃は家族と触れ合い心が癒やされていき無事に成長していくが妹は突然の怪死を遂げてしまう。妹が死んだその日から彼の目には違う世界がひろがっていた。色の何も無い白黒の世界で幽霊の様な人型。妹を失い謎の世界を見たままで心が荒んだ刃は異能を扱う銃を持つ黒髪の少女、火稲儀梨奈と出会う。
「貴方には悪霊が取り憑いているわよ」
彼女は刃にそう言った。彼女が言うには悪霊に取り憑かれていてそれが妹の死の真相切っ掛けに成るらしい。どうしても妹の死を認められない刃はどんな刀剣でも作れる異能『刀剣鍛冶』を使って捜査していく。妹の死を切っ掛けに二次元世界の仕組みと真相を追う。
更には彼の考えた架空だった筈の∞エネルギーを巡った謎の組織に仕組まれた計画によって家族全員、町の人間の大半が死んでしまう。それにより心の支えが消えた彼の心は再び擦り切れてしまう。しかし梨奈と共に事件の真相を探っていく。
都市はその後急速に復興するも事件を起こしたがその後人間、動物が凶暴化し都市を襲う。その過程で自分とは異なる様々な異能力者達と出会っていく。
なぜ彼は異能を手に入れたのか、なぜ彼は別の次元に飛ばされたのか。なぜ彼のまわりばかりで事件が起きていくのか。
最終的な目標は元の世界、元の次元に戻る事。果たしてただの妄想癖中二病軽症少年に出来るのか!?