──地球に存在する、【もう一つの次元】。
そこには科学の代わりに、神の力と称される魔法があった。だが、魔法は年を経るごとに衰退していき、やがて生活水準を向上させるために用いられる『魔導技術』の基盤となり、今では日常生活にあったら便利な道具の一つとなっていた。
しかし、『魔法使いは最も冒険者に向かない職業』という社会通念を覆したのは、エドワード・ウィズ・ルキウスという希代の天才魔導士。彼は戦争で悪人が殺し合わない世界、寿命で死ねる理想の社会を誰よりも求めていた。
──僕が、この『鎧』で導いてみせる。繰り返される野蛮な歴史に、幕を下ろす時だ。