スキル至上主義の辺境伯ブラッド家の長男として生まれたレイ=ブラッドは、周囲の期待を裏切るような弱小スキルを身に宿してしまい、大好きな家族にも大切な領民にも『出来損ない』と蔑まれる対象となってしまった。
突然高熱で倒れ、寝たきり生活を強いられるが、当然看病には誰も来ない。誰にも看取られず呪怨のうちに死んでいった、そんなレイの身体に古代帝国の皇帝アルフレッドが転生した。
転生してすぐ、アルフレッドは現状を理解する暇もなく『余り物』と揶揄される醜い容姿の公爵令嬢と婚約させられる。そしてそこで、初めて『恋』を経験する。
しかしレイの身体は想像以上に悪評高く、思うように動くことができない。アルフレッドは恋を成就させるため、レイの評判を良くすることを決意する。
政治的手腕や戦闘では大いに力を振るうが、恋愛には少し消極的。そんな、成り上がりの物語。
※この作品は、『Nolaノベルズ』『エブリスタ』にも掲載しています。