アメリカ軍の落ちこぼれ兵士だったジョージ・ヘリントンは、いつも冴えない男だ。同僚には陰口を働かれ、孤立していない時はない。そこら辺のホームレスより酷い境遇だった。
そんな彼は、イラク戦争の最中、味方に捨てられて敵の捕虜になってしまう。歪な改造を施され、外見と心以外を機械に変えられながらも、命からがら脱獄に成功する。
しかし、次に彼が目を覚ました場所はイラクなどではなかった。何百年も前の、名前すら聞いたことがない異世界だったのだ。
ジョージは困惑しつつも、持ち前の胆力と改造で手に入れたチートな肉体をもってして、無双の冒険者へと成り上がっていく。
「どうなってるんだ……目が覚めたら、異世界だなんて」
加えて、知らず知らずのうちにハーレムを築いてしまう。