何故そうなったのか、誰が望んだのか。
それはまるで神様の気紛れのようにある日突然世界から色が消え灰色だけが残った。
そして月日は流れ終末に向け時間が動き出す、そこに想い出などなかったかのように人々は姿を消して行く。
終わる世界に思いを馳せる者達の物語
消える前に悔いを残さぬよう思い出を作る幼馴染
廃部寸前の美術部で色のあった時代に思いを馳せ、美しく輝く世界を知る最後の世代の恩師と過ごす女子高生
色など知らぬ世界に異質として生まれた共感覚者の双子
それぞれ終わるその時に何を思い何を考えそして何色の世界を見るのか。