婚約者に利用され、殺されてしまった主人公、レイア・アングレカム。
彼女が目を覚ますと、そこは地獄。しかも、閻魔大王様の御前だった。
地獄とは、本来罪を犯し続けたものが堕ちる場所であり、それ以外のものが簡単に堕ちる場所ではない。
けれど、レイア・アングレカムの生涯のデータの中には罪を犯した者特有の黒いページはなく、むしろ真っ白だった。
「お前は地獄に堕ちていい器ではない。少々手違いがあったようだ。これは我々の落ち度……。よって、我はお前の望みを一つ叶えよう。」
これに対し、レイアは笑顔で答えた。もう一度同じ世界に生を受けたい、と。
これから始まるのはレイア・アングレカムの2度目の人生の物語。1度目の人生では使うことのなかった能力を使い、無自覚チートになったレイアが周りの人々を巻き込む波乱万丈(?)の物語だ。