かつてエデル王国は高い魔力を持つ部族によって統治されていた。しかし、ある事件から前国王は権力を失った。そして、革命によって王位を奪った魔力を持たない現国王は、己の魔力を使えない平民たちに喜んで迎えられた。
しかし、革命から十年経った今、エデル王国は独裁国家となった。
国王に歯向かう者や高い魔力を持つ者は、国王が保有する奴隷《銀の牙》によって粛清される。《銀の牙》に属するのは、白銀の髪と群青色の瞳を持つ子供たち。国民は彼らによる粛清に怯え、息をひそめるように生活していた。
《銀の牙》の一人である2号は、十年前の革命以前の記憶がない。粛清と称して人を殺し続けることに絶望していた彼は、金色の髪を持つアルという男の子に命を救われる。
人々から隠れるように暮らすアル、そして自分自身の正体を知った時、少年は過去の因果に巻き込まれてゆく。
十年前の革命と、それにまつわる真実とは――――――
過去を紐解き、未来をつくる少年たちの物語
(になる予定。)
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2019年05月27日
ヒストリカル オリジナル戦記 サスペンス 異能力バトル 冒険 異世界 魔法 異能 戦記
読了時間:約16分(7,568文字)