上原亜里沙は、死んで乙女ゲームの悪役令嬢に生まれ変わったらしい。それを六回目のときに気づいた。このことを婚約者のルイに話すのだが、全然、取り合ってくれない。そこで生き残る道を探そうとするのだが、シナリオ通りになってしまい、何千回と殺される。ところがあるとき、モブの少年に声を掛けられ、それをきっかけに元の世界に戻ったのだが、身体がない。闘病中の楡崎杏奈(にれざきあんな)という少女と出会い、亜里沙は彼女の中に居候することになった。一方、杏奈は亜里沙が自分の中にいるようになってから、彼女から励まされ、病気も治り、復学して友人もできた。しかしどうやら、ゲームの中で亜里沙を殺したプレイヤーが現実世界にいるようで、その上、杏奈を悪役令嬢と同一視する女の子も現れて、亜里沙と杏奈の現実に、ゲームの中にいたと思われる人物が関わってくる。彼らは、亜里沙と杏奈を悪役にしないと、自分たちが幸せになれないようで、杏奈の現実にゲームの世界が影響して、亜里沙が現実世界に戻って来ると、その人物が誰かも分かったのだった。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年09月16日
女主人公 青春 乙女ゲーム 悪役令嬢 ゲームと現実 虐げられから愛され 悪役令嬢が必要な人達 アニセカ小説大賞1
読了時間:約131分(65,302文字)