神々に愛された世界「セフィーラ」にはこんな伝承がある。
神々は時が来ると人の子――「巫女」を選び、彼女たちに祝福を授ける、と。
選ばれた「巫女」にはそれぞれ強大な力が与えられ、その力は世界の為であったり、何かの願いの為であったり――時には破壊の為に振るわれる……。
古の時代、世界を救ったとされる光の巫女「クラウディア」は、少女「マリーツァ」へ夢の中で呼びかける。悪しき願いを抱く「彼女」の目覚めが近付いている、と。
破滅の女神に選ばれ、強大な恐ろしい力を授けられた「破滅の巫女」を封印し、その鍵となって聖地「アザレア」で眠りについたとされる、光の巫女「クラウディア」。
そのようなことから、彼女は「聖女」と呼ばれ、今でも信仰の対象とされていた。
あくまで伝承は作られた物語であると思っていた「マリーツァ」だったが、戸惑いながらも親友「ミカエラ」と共に、隣町にある花の神殿へ向かうことになり……。
かつて救われたはずの世界に落ちる、黒い影。
これは、女神に選ばれ巫女となった少女たちの物語。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2019年12月28日
シリアス 女主人公 西洋 魔法 アイリス大賞6
読了時間:約227分(113,032文字)