メーカー勤務の北野大(マサル)は仕事のできない年上の部下や口うるさい部長に囲まれ課長としてストレスフルな日々を過ごしていた。
上に立つものの宿命として愚痴や文句を飲み込む習性がついている大だが、一方で後輩で同じく課長に昇格した佐藤拓哉は誰にでも噛み付くスタイルを変えない。佐藤がフロアで怒鳴り散らす姿を小野部長は見かねて、先輩である大に注意をするように言うが、翌日のゴルフでも結局言えずじまいだった。
社内はパワハラ厳禁の風潮はさらに強まったために、小野部長は人事部に課長層の教育を依頼する。
人事部の美人な女性課長が課長層に推奨する方策、それは部下に口頭で注意する代わりに『手紙』を書くことだった。
最初は面倒くさいと感じた大だったが、普段言えない事を手紙にする行為に次第に夢中になっていくのだった。