「シュトーリナ・ハウゼン、此の度、私とそなたとの婚約を解消する運びとなった。これは国の決定である！お前が了承したという証が必要だ。速やかにこの書類にサインをし、自宅にて次の沙汰を待つが良い」 　ダミーダコリャ国の王太子であり、ハウゼン侯爵令嬢であるシュトーリナ・ハウゼン（１６歳）の婚約者の、いや、婚約者であった、ちょっと微妙だけど見られなくはない、言ってみれば若干美青年の枠に入れても良いかもしれない…かも？という感じのマージス・カ・ダミーダコリャ殿下（１７歳）が、学園の夏休み前の楽しいイベント「真夏の夜の舞踏会」の会場で、婚約解消の書類を高らかに掲げ了承をせまって来た。 　やっと解放して頂けるのですね。もう本当に王妃教育とか嫌で嫌で、早く誰かに代わって頂きたかったんですの、うふふ。　 　というわけで、立つ鳥跡を濁さずと華麗に立ち去る前に、王妃教育の現状について一言申し上げますわ。 　

　俺はフランツ・アラン・ロートリング。日本人のメイドに育てられ、日本の文化に親しみゴジラを愛する、そんな普通の１７歳の北欧男子だ。 　黙っていればエルフと称され、日本に行ってもエルフと言われる。帰国して、年末は社交界のパーティに出たり、年明け早々に事件に巻き込まれそうになってボディガードに守られたり…。まあ、俺にとっては普通の日常を送っていた。そんなある日、友達の史朗が日本から我が家に遊びに来る事になる。 　史朗の滞在中に、うちが所有する森へ一緒にキャンプに出かけ、そこでまさかの異世界転移発生。 　次に地球と繋がるのは半年後？それまで２人で未知の世界を旅をする…はずが、少しずつ俺の秘密が明らかになっていく。 　俺は地球人ではなかった？人であり人ではない！？精霊の至宝！？どういうこと？　 ＿＿＿＿＿ 地球での子供時代と青春 → 異世界キャンプ生活…からの異世界文化交流 → 精霊界→人間界→本当の家族との再会→魔皇帝との回合→悪との対峙（イマココ）。　 ＊＊異世界文化交流以降は、地球語（英語／日本語）での会話を「」で、グラウギリスの言葉での会話を『』で表記してます。 初めての作品です。ドキドキしながら始めました。ちょっと投稿の間が空いてしまってますが、必ず完結します。

地球ではないどこかの世界。その世界にある５つの大陸の一つ、フーラン・チャ・イーズ大陸。そこで最大の勢力を誇る国チョクエーテン王国。その国の中心でもある王都の東門に近い地区にその店はあった。　 夜の王都にひっそりと開店する店。元SSランクの冒険者アムピム・ローソンは、引き止める者達を穏やかに黙ら…いや、諭して己の願い通りに引退した。そして、スーパーコンビニエンスな店の店主となった。誰もが寝静まった深夜でも遠慮なく安心して駆け込み、欲しい物を買う事が出来る、呆れるほどに品揃え豊富で便利な店の店主に。 ＊ 店主は神速の剣聖ではあるものの、この話の中に戦闘シーン等はありません。支払いカウンターから笑顔で接客するだけです。

何気ない日常の家族との会話。 新居に引越してから、わずか3ヶ月で二度目の引越しをした俺に「なんで？」と理由を聞いて来た家族に、面倒なので「幽霊が出たから」と言った。それを信じている家族とのやりとり。 そして、つい「天使」と表現してしまった、再会した元カノ遥(はるか)への淡い想いの自覚。　 更に日本生まれ日本育ちの母が語る家族秘話など。 ＊　２話目までは既に単話で投稿したものをここにまとめての再投稿です。基本的に１話完結。　 「ある男の何気ない日常」シリーズ　

　大学時代の恋。理由はわからないままに俺から離れて行った遥(はるか)。もう二度と会うことはないと思っていた彼女との偶然の再会。９年ぶりに会った俺達はお互いに大人になっていて、普通の友達のように話せるようになっていた。あんなに痛かった心の疵が思い出に変わっていた。時の流れとはなんてすごいんだろう。 　会わない間にそれぞれが違う場所で生きて互いに色々な事があって、あの頃では無理だった二人の時間をまた繋いで動かし始めるのか。だとしたら、それはきっと素敵な事だと思う。　 （R15は念の為）　 「ある男の何気ない日常」シリーズ　 　

何の変哲もない、ささやかなある夏の日の出来事。 結婚が決まった妹が微妙に優しくなった…？でもやっぱり酷くないか？ そして両親は避暑地で犬を拾ったらしいが、それ善意の誘拐になってない？　そんな呟き。 あと俺の足の角質除去初体験。 「ある男の何気ない日常」シリーズ

天赦日」とは「天がすべての罪を許す」といわれる最上級の吉日。 ２０２０年６月２０日（土）は天赦日と一粒万倍日が重なる２０２０年で最大で最後の超ラッキーデーだそうだ。俺はさっき知った。妹と母が話していた。 そしてその翌日２１日は、これまた夏至で新月で日食で大安が揃い踏みの珍しい日。更に父の日でもある。そんな珍しい連日に起こる家族の出来事。妹のサプライズ縁談。 「ある男の何気ない日常シリーズ１」 ある男の日常を記て来た単話が散らばっているので、改めて幾つかの連載としてシリーズにまとめて再投稿しました。（２０２１年１０月末） 　

人間が好きな虹竜と人間たちとの交流。竜視点。 遠巻きに人間を観察していた虹竜ミラの住処に、ある時ひとりの人間がやって来た。多分、人間は竜退治に来た勇者。だが、ミラからしたら、良く見る人間よりもちょっと大きめなだけの「１匹」。多分、戦いを挑まれているが、ミラは人間が戯れて遊んでいると思い、プチッと潰してしまわないように気を使いながら相手をした。三日三晩の戦い？で、力尽きて倒れた人間に一生懸命食べ物を与えるミラ。人間より大きい海の魚をとって来て与えてみると、その魚の下敷きになった人間はギャーといった。それを聞いて「ギャーと鳴くのね」と思うミラ。警戒を解いた人間が数日共に過ごしてから帰って行こうとするので、親切に手に乗せて飛んで運び「群れ」に返す。 それからだいぶ時が経ったある日、ミラの元に年老いた人間とその群れがやって来た。

　手酷く俺を裏切った元カノとのまさかの再会からの後日談。 　絵里との再会から１ヶ月経ったある日、俺はやはり引越す事に決めた。わずか３ヶ月でまた引越す俺に家族は「なんで！？」と問い、俺は「幽霊が出た。見ない様にしていたが、どんどん近づいて来るようになって怖かった」と言った。父に「…幽霊って、生きてる女か？」と言われてドキっ。だが、俺にとっては幽霊の様なものだから全くの嘘ではないのだ。　　 「ある男の何気ない日常」シリーズ 　

皆様こんにちは。わたくしは、「国一番厳しい」と言われている「北の修道院」の修道女カメアリーナ・リョーツと申します。本日は何故わたくしがこの北の修道院にやって来る事になったのかをお話ししたいと思います。 ／懲りない女達との果てしなき戦いの地「北の修道院」の実質責任者が歩んで来た道のり。東の修道院、西の修道院、南の修道院でのそれぞれの出来事を綴っています。元侯爵令嬢とは思えない逞しさで生き抜き、周囲を幸せにして行くカメアリーナの物語。クスッと笑って頂ければ幸いです。 ＜豆知識＞上位種クラーケンは知能が高いのです。 タイトルを変更しました（3/21）