中学生の頃、周りの友達や環境のせいで、暴力事件を頻繁に起こしていた女番長、篠原 美咲。 　彼女はまともな高校生に憧れて、中学校のときの友達と縁を切り、真っ当に学校生活を過ごそうと決意する。 　高校では毎日変装し、「普通の女子高生の篠原 美咲」を演じていた。 　そんなある日、高校で初めて作った大事な友達が不良達に絡まれてしまうところを陰から目撃する。 　そこで、美咲は変装を解いて、「普通の高校生の篠原 美咲」としての姿を消し、中学生のときの「女番長の篠原 美咲」として出向くことに。 　不良達を倒して友達を助けるも、彼らから自分の通っている高校が不良校に狙われているという情報を手に入れる。 　それには、同じ学校の一年の村雨 裕翔という男が関係しているらしい。 　高校が狙われるということは、関係のない生徒たちが巻き込まれるということ。 　心配になった美咲は、「番長の美咲」としての姿で、生徒たちを不良達から守るためと、自分の平穏な暮らしを守るために活動し始める。 　美咲は不良校に打ち勝ち、「普通の女子高生篠原 美咲」としての暮らしを取り戻すことができるのか？

　魔界で孤独に過ごしていた魔女、サファイア。 　彼女は何者かの魔術によって人間界に転移され、魔界から忽然と姿を消した。 　人間界に住む人間は、魔女が持つ『能力』を持たない。 　自分が持つ『能力』が原因で孤独に陥っていたサファイアは、人間界で初めて普通の生活を手に入れる。 　それから二年もの月日が過ぎ、人間界の生活に慣れ始めた彼女。 　しかし、ある日突然空に魔界と人間界を繋ぐゲートが展開される。 　そんな彼女の前に魔界を救うという使命を背負った、魔界で神と呼ばれる存在『救済の魔女』が現れる。 　サファイアは彼から自分が人間界に落とされた理由、そして自分の『能力』が生まれた意味を知るー 　これは『能力』に苦しんだ魔女たちの、罪と償いの物語。

私は今日も絵を描く。 でも、なんだか楽しくない。 むしろ、苦しいとまで感じ始めてしまった。 楽しく描いていた頃は、何のために描いていたんだっけ？ SNSと承認欲求の波に呑まれ、絵を楽しむことを忘れてしまった「私」。 そんな「私」が、絵を描く理由を辿る物語。