異星人から届いた「代表者を一名、母星に招待したい」という提案。 人類は誇り高き代表候補たちを送り出すが——。

「忘れること」は、脳にとって重要な機能だという博士。その理論を応用すれば、嫌な記憶を薄め、勉強にも活かせるという。

会社のエレベーターに出るという幽霊の噂。0時を過ぎると、背を向けた女が乗っているらしい。残業をしていた主人公は、その話を冗談半分に聞き流していた。「どうせテンプレだろ」「ひとひねりほしいよな」と嘯きながら──だが、深夜の帰り道、噂のエレベーターが静かに口を開ける。

自動運転専用レーンの導入に反対してきた老舗自動車メーカー社長・秀島。だが、山火事による高速道路の混乱の中、彼は“かつて自ら提唱した理論”に救われる──。

恐竜から生まれたとされる“石油”を笑い話にしながら作業員たちは「人間の化石」を採掘する。

配達トラックの助手席に乗る「俺」の仕事は、ほとんどロボットの相棒アルト君がこなしてくれる。反応速度も判断力も完璧な相棒の隣で、人間の役割はもう残っていないのかもしれない

飢えに苦しむ原始の男の前に現れたのは、未来から来たという奇妙な旅人だった。

地味な裏方としてスパイ人生を終えた男に、突如舞い込んだ「映画化」の話。 脚色された派手な活躍、決め台詞、アクション満載のフィクションに、男は少しだけ心を躍らせる──

売上No.1ホストとなった夜空を悩ませていたのは、夜な夜な枕元に現れる女の幽霊だった。かつて“ゴッド”と呼ばれた元No.1の先輩に相談し、紹介された霊媒師のもとを訪れるが──

「嫌な記憶を消せる」という催眠術サロンを訪れた男。過去のトラウマを消したいと相談するが、料金をめぐって店主と一悶着が──。