とある廃ビルの一階に鍵のかかった“開かずの扉”があった。夢により、子供の頃に遊んだその場所の記憶を呼び起こされた皆瀬光児は、小学生の頃はどうしようもなかったが高校生になった今ならと思い立ち、友人の沖原悠大と共にその扉に挑む。いろいろと試しても開かないその扉に、ダメで元々と二人で体当たりをすると、思いのほか簡単に扉は開き、二人は勢いよく中に飛び込む形となってしまう。前のめりに転んでしまった二人が顔を上げると、そこは廃ビルの一室――――ではなかった。開かずの扉は“異世界への入り口”だったのだ。「悠大見ろよ、スライムだ! 倒して経験値ゲットだぜ!」「なあ、光児」「ん?」「実際問題、スライムってどうやって倒すんだ?」「……え」
※とあるゲームに触発されて、つい書いてしまったこの作品。現代人である少年少女たちが、自分たちの世界とモンスターの跋扈するファンタジー世界を行き来して繰り広げるリアルRPG冒険譚、ここに開・幕! 注)チート要素はまったくありません。むしろ主人公弱すぎてどうしよう的な感じです。
作品情報
ノンジャンル[ノンジャンル]
残酷な描写あり
最終更新日:2012年06月06日
ファンタジー世界 現実世界 両方を行き来 学園 コメディー チート無し 冒険心を呼び起こす
読了時間:約37分(18,191文字)