高三で吹奏楽部の木葉学(このはまなぶ)は、ある晩、塾の階段から足を踏み外すが、そのまま少し浮くという不思議な力を得る。同部の真聖菊(まじりきく)からはその力は使うなと警告される。一方、彼が思いを寄せる須理戸琉歌(すりとるか)も同種の力を持っていた。彼らの力の源とは一体何か? 片田舎の高校を舞台に、様々なフェイクが交錯する異能者たちの熱い夏。全23話構成。
※2022/10/25 公開から3年半経っても未だに閲覧頂く方がいらっしゃるので、感謝を込めて木葉学の扉絵風イラストを第1話に追加してみました。この小説は20年以上前に原形ができていて、原画もそのころ描いたような気が……。進歩しないというか何というか。とにかくありがとうございます!