剣と魔法の世界<<スペイデルティア>>では、時折不思議なことが起こる。それは、神隠し。または転移現象と呼ばれるもの。
それは時たま、その者に変化を持たせて現へ帰る場合がある。
主人公である『アオト』はその現象に巻き込まれ、五年後に見事生還して見せた。しかし、その間に何があったのか、何をしたのか。その一切の記憶がなく、気が付いたら異常なほど発達した肉体を手に入れていた。
我々から見れば、これは異世界から異世界に転移した者の、その後のお話である。無事に平穏な生活を送るのか。それとも事件の謎を追うのか。全てはアオトの決めること。
いずれにせよ、ろくなことにならないのは確かである。超常現象に、冒涜的現象に、不自然的現象には、近寄らぬことこそが最適解であるねは火を見るより明らかだけれど、ね。