かつてこの世界を崩壊の一歩手前にまで追いやった謎の『大穴』
『大穴』からは想像上の存在でしかないと思われていた悪しき者たちが現れ、無慈悲に人類を蹂躙していった。だが、いつの時代にも光と呼ぶべき希望はあるもの。
その希望の光により、『大穴』は一時的に封印された。
それから約270年。想像上の存在が現実のものと認知された現代。
約10年周期で封印を破り、『大穴』が開く現象、それに伴い始まる人類の10年に一度の攻防戦。
『第27次境界聖戦』を間近に控える世界に誰からも評価されず、ただ最弱と罵られてきた少年がいた……。
これは、自らを『名もなき英雄』と評す者と、最弱と罵られる少年の、真の英雄となるための英雄譚。