幼い頃、誘拐された侯爵令嬢のリリアーヌを助けてくれたのは、勇者パーティの魔法剣士アルノルトだった。
彼に惚れ込んだリリアーヌは、結婚したいと父に直談判するも答えはNo。貴族令嬢だから、断られるのは半ば分かっていたけれどね。
勇者が所属するのは、冒険者ギルドと言うところらしい。
彼の近くに行くため、私も冒険者になろうかしら。でも、自分の力は、冒険者として戦うには向いていないし、父も許してはくれないだろう。
なんでも、冒険者って職業は危険な割に儲からないらしい。
ん?それなら、私がプロデュースすればいいじゃない?だってアルノルト様はこんなにカッコいいんだもの。