「どうして確認をしないんだ!」
「あったら与えちゃうもんでしょ!」
書かれた内容の能力を向上させるスキルブック。
女神がランダムで胎児にスキルブックを与えていたが、誤って武器・兵科辞典を与えてしまった。
その辞典には第十ランク世界、神の予備軍と言われる世界の武器まで載っているため、将来的にはその世界の武器が使えるようになってしまう。
「でもま、第二ランク世界の武器でさえ使える様にはならないわよね?」
楽観的な女神によって、一人の少年の人生が大きく変わる事とな手しまった。
|重装歩兵《ファランクス》。
貴族の第五子であるブルースに与えられたスキルは、時代遅れのため役立たずだった。
散々周りからバカにされ、訓練と称してリンチを受けていたブルースの、並々ならぬ努力によって第十ランク世界の武器を使いこなすまでになる物語である。