毎日が辛かった。
蔑まれ、虐げられ、暴力を振るわれる毎日。
なんどもなんども助けを求めても、誰も助けてくれなかった。
なんども死にたいと思った。
このまま一思いに殺してくれとなんども思った。
それでも神様が与えてくださったこの体は死ぬことを許してくれなくて
心が壊れていく音がした。
それでも辛い日々が終わることはなくて
耐えて、耐えて、耐え続けて……
次第に私は……
心を失った。
「なんで私は生きてるの?」
「好きになっちゃいけないんだ」
「心なんてあっても辛いだけ」
「頼むから……生きることをあきらめないでくれ」
「ねぇ神様私はいつになれば……死ぬことを許されますか?」
これは心を失った人形少女が人間になるまでのお話。