不幸な死を迎えたらしい七人の少女達は、そのままでは輪廻の輪に入れないから、ちょっとデスケアしてきてね、と言われて、女神様の好みらしい微妙にリアルでファンタジーな乙女ゲーム、エーデルワイス王国の世界へと生まれ送り込まれる。 　とりわけ散々な死に目にあったはずの不幸な一人の少女に割り当てられたのは、王国の支柱であり王子様の王太子位を確固たるものに後見しうる血筋を担った公爵家の長女――“悪役令嬢エイネシア”。 　右を見ても左を見てもがんじがらめな制約だらけの、お姫様。 「でも一人だけ“バッドエンド”必至だから、そうならないように、皆頑張ってね！」 　しかも不穏な言葉を残した女神様のせいで、たちまち少女達はハッピーエンドを目指して奔走することに。 　果たしてこれはシナリオのままにバッドエンドを待つ物語なのか。 　それともそれを克服せねばならない物語なのか。 　あれこれ迷いながら、恋をしたり、報われなかったり、涙をのんだり、甘やかされたり。 　未熟なままに死んだ少女が、頑張って自分への“祝福”と“課題”に立ち向かいます。 　さぁ。 　バッドエンドは、誰でしょう？ (2020/2/23本編完結済) ※ブクマ・評価に加えて感想・レビュー・誤字報告、本当にありがとうございます！

七つの王国を股に掛ける大帝国グラン・ベザ――。 かつてそこで王女と呼ばれた少女は、選帝侯ヴァレンティン大公家の公女として、ようやく手に入れた束の間の平穏な日々を送っていた。 故国ベルテセーヌで、王位を簒奪した王の息子が″婚約破棄事件”なんて起こすまでは。 私の故郷で、よくもザマァ事件なんて起こしてくれたこと！ その上、国外追放にした令嬢が別の国の皇子様に見初められましたですって？　冗談じゃない！ 勝手に王位を奪っておきながら勝手に国を混乱させた貴様ら全員、許すまじ！ きっと近い内に、過去に両親と故国を奪った”皇帝戦”が起こる。 友と仇、王位と帝位、復讐と悔恨、愛と憎しみ――数多の感情が入り乱れる先で、″皇帝となる者”ではなく″皇帝を見定める者”として、自分の手で、自分の戴くべき者へ、両親が手にできなかった冠を取り返すために。 公女殿下の奮闘が始まります――。 ※異世界恋愛ものに分類していますが、＋主人公非転生者のがっつり国家王家間駆け引き系ファンタジーです。 ※多少ですが、傷害・薬物・性的描写が含まれる場合が有ります。苦手な方はご注意ください。 ※ブクマ・評価・いいねなど、有難うございます！

彼女にとって、一度目の人生では、命よりも音楽とヴァイオリンが大切だった――。 命か音楽かを迫られて命を捨てたリリは、自称紳士な黒猫さんに導かれるままに未プレイのまま終わった乙女ゲームの世界へ。 何不自由ない辺境伯家の次女として転生し、イケメン幼馴染や美少年な義弟もできまして、相変わらずのボッチを満喫しながらほのぼのと暮らして十五年。そろそろゲームの開始時期ですが、まぁ攻略なんて面倒なことせず、成るがままに成ればいいと、適当に生きていましたが……どうやらそうも言ってられなくなりました。 いつのまにやら強制突入したゲームシナリオ（多分）。 仕方がないから、一番無難で一番攻略しやすいはずの王子攻略でもやって暇をつぶそうと決意したはずなんですが。 ねぇ。神様。 ちょっとこれ……難易度、高すぎませんかね？？ 平和でまったりのんびり怠惰に学園生活を送りたい神様の愛し子リリさんが、二度目の人生、飼い猫に尻尾でペチペチされながらも王子(鬼畜大魔王)攻略目指して適当に攻略(という名の雑用)とか頑張ります。 ※ブクマ・評価・感想＆誤字報告など、有難うございます！