世界の終わりを告げる天啓の後、残された時をどう過ごすべきか。
「多くの人は、自分に残された時間が僅かだと知らされても、特別なことはせず普段の生活を続けるという。――それは、僕も同じだった。勉強に部活、受験、そして恋愛。やりたいことはたくさんあったはずなのに、気付いてみると何もかも忘れていた。でも、それでいいんだ。どうせすぐに、何もかも無くなってしまうのだから。……でも、君は、どうしてそんなに楽しそうなんだ?」これは生きている意味を見失った主人公が、終わり行く世界の中で自己の存在を見つめなおす、そんなお話。