穴をくぐればそこは小さな小さな別の世界 穴の数だが世界がある 少女は穴を見つけもぐっていく。 自分の場所に帰るために。 少女は自分が誰かわからない どこからきたかも、なぜ迷い込んだかも。 穴を潜って行くたびに記憶がかすれていく。 しかし進まねばならない あの場所へ、かえるために。

パンデミックが起きて11年が過ぎた世界。 栄華を極めた化学の街は、朽ち果てひび割れ、自然が体躯を存分に伸ばしていた。 ここに二人の少女がいる。この二人の少女は、自分にないものを理解し、それはお互いが持っていることも知っている。 奴らがいつ現れるかもわからないこの街を二人は今日も生きていく。二人、力を合わせて。

連載中の「廃墟と少女と銃とナイフ」の設定集です。ストーリーに合わせて随時更新していきます。

車に轢かれた主人公は森の中で目がさめる。 森の中で出くわしたゴブリンに 「人間か、ゴブリンか」 と問われる。 無論「人間だ」と答えるが、それに対しゴブリンは言い放った。 「人間はそんなツノや尖った耳をしていないし、肌の色もそんなじゃない」と。 少年は、黒いゴブリンとなっていた。