周りを山と森と田んぼに囲まれたド田舎に建てられた私立春日原高等学校。その学園に通う2年A組出席番号5番の小野宮翔、16歳。ついでに弓道部員。そんな彼の只今目下の最大の悩みは恋でもなく勉強でもなく、これもついでにいうのなら「青春とは何か?」でもない。彼の悩みはただ一つ“自分の将来”だった。ただただ漠然とした悩みを抱えつつ学校から帰ろうとした1学期の終業式の夕方。たまたま通りがかった学校の弓道場で、彼は“彼女”に出会う――――
頭はいいがやっぱりどっか抜けてる彼のひと夏のちょっと変わったラブストーリー