72歳の俺、かつては海洋プラントの建設に携わり、800万ドルの男と言われた。だが、年齢とともに後進に道を譲り、今は悠々自適の隠居生活。少なからぬ退職金で、優雅に遊んだのもわずか5年。すっかり世界旅行にも飽きちまった俺は、平均寿命までの数年を半引きこもり生活で削りながら生きている。
つまらん人生の幕切れだ。
しかし、そんな俺の心に小さな波紋を投げかけた出会いがあった。それは・・・。
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日常 老人 引退 終末 人生 障害者 少女
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