少年には夢があった…
それは「冒険者になること」
幼い頃読んだ冒険記には、息づくような自然、人々の暮らしが描写されており、ページをめくるたびに少年をどこか知らない別の場所に連れて行ってくれた。
いつしかギルトに所属し、冒険者になって、大陸にある様々な国、町を巡る旅をすることが「少年の夢」になっていた。
しかし、少年はただの人間ではない、「獣人」だった‼しかも100年近く前に絶滅したとされる、「兎の獣人」だったのだ‼‼‼
兎の獣人は現在は絶滅種であるが、かつて非常に人気があり、もし今奴隷市場に出れば、2000億マニー(日本円で1兆円)は確実だと言われている。
獣人であるが故に、ただ旅をしたいというだけの夢の前に、大きな壁が立ちふさがる
幼馴染の少女や、旅先で出会った仲間と協力して困難を乗り越えたり
過去のトラウマに出合ってシリアスになったり
迷宮に潜って、会社立ち上げて、依頼を達成して、がっぽがっぽとお金稼ぎしたり
チートほとんど無しで結構苦労する予定の、剣と魔法のファンタジーが今、始まる……‼‼