この世界の神様はとっても自由で、緩いひとでした。
一日中ダラダラしていて、よく他の世界の友達の神様と遊んでいたりします。でも仕事はいつの間にかしていて周りは文句が言えず、全く隙が無いので、天使たちにはちゃんと慕われていました。
そして彼はある人に恋していましたがこのままだと永遠に叶いません。そこで彼は考えたのです。
人間になっちゃえばいいと。
彼は人になることを繰り返しましたがなかなか恋は叶いません。―――そして人間界にいられる年数はあと70年しか残っていませんでした。
そこで彼は考えました。どうせ叶わなかったとしてもドラマチックな恋物語を目指した方が後から後悔しなくて済むんじゃないかと。そして彼は人間界で不利になる呪いを自分にかけることにします。呪いを乗り越えて彼は恋を叶えることができるのでしょうか。
これは恋する最強神様とその神様に振り回される真面目で鈍感な大天使様のお話。