地平線まで広がる広大な小麦畑で暮らす一人魔法使いのお話
魔法という理念が存在する世界。地平線まで広がる広大な自生の小麦畑に佇む小さな水車のついた小屋には一人の魔法使いが住んでいます。名前はくりもと。毎日小麦を収穫して水車を使って小麦粉を作って生計を立てていました。家の前には小麦畑の他にどこまで続いているのかわからない1本の街道が有り、1週間に1度、2度ほど彼女の家を訪ねてくる人物がいます。それらは旅人。この人達は1度きりの出会い。くりもとは通りかかった旅人さんたちを家に招いて休息のためにお菓子や飲み物を差し出してあげます。
この日訪ねてきた彼女のお客さんとは…?
最近流行りの旅人系の物語にちょっとアクセントを加えた、旅人を迎える側の視点でのお話です。